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補聴器外来

補聴器外来のご案内

「最近、聞こえにくさが気になる」「家族との会話がうまくいかない」そんなお悩みはありませんか?当院では、補聴器に関するご相談を専門的にお受けする外来を設けております。

加齢による難聴は誰にでも起こり得ます

年齢とともに聴力はゆっくりと低下していきます。特に65歳を過ぎると、約6割の方に何らかの難聴の傾向があるとされています。しかし進行が緩やかなため、ご本人はあまり気づかず、周囲の方から「聞こえにくそうだね」と指摘されて初めて気づくケースも多いのが現実です。

「話しているのは分かるけれど、内容が聞き取れない」「声の方向が分からない」といった症状は、耳で音を拾う力だけでなく、脳で言葉を理解する働きも低下していることが関係しています。

補聴器が最も現実的な対策です

現在のところ、加齢性難聴を根本的に治す薬や手術は存在しません。そのため、音を適切に補うためには補聴器の使用が有効とされています。

以下のような場合には、お気軽にご相談ください。

  • 音は聞こえるのに、言葉がはっきりしないことが増えた

  • テレビの音量がどんどん大きくなってきた

  • 家族から「聞こえてないのでは?」と心配されている

  • 補聴器を検討しているが、どれがよいかわからない

  • すでに補聴器を使っているが、満足できていない

  • 補聴器の調整や使い方の相談をしたい

難聴と認知症の関係にも注目を

最近の研究では、難聴を放置すると認知機能の低下リスクが高まる可能性があるとされています。早い段階から補聴器を使用することで、認知症の予防につながる可能性があるともいわれています。気になる症状があれば、まずは聴力検査を受けてみましょう。

  • 低い声が聞き取りにくい

  • 耳鳴りが気になりはじめた

  • テレビの音が家族と同じ音量だと聞き取りづらい

こうした症状は、加齢性難聴のサインかもしれません。

加齢性難聴の原因と進行の特徴

  • 遺伝的な体質が関与しているケースが多くあります

  • 騒音の多い環境で長く働いていた方はリスクが高い傾向にあります

特に高音域の聴力から徐々に落ちていき、最初は耳鳴り程度でも、気づかないうちに進行している場合があります。

日常生活で気をつけたいこと(予防と対策)

加齢による聴力の低下を完全に防ぐ方法はありませんが、以下のような点に気をつけることで、進行を遅らせることは可能です。

  • 生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の予防

  • ストレスの軽減

  • 大音量の環境を避ける(イヤホンの音量なども含む)

  • 適度な運動を日常に取り入れる

また、進行すると身体障害者認定の対象となるケースもあります。当院には「身体障害者指定医」および「補聴器相談医」の資格を持つ医師が在籍しておりますので、制度の利用を検討されている方もご相談ください。

補聴器の適応と当院での対応

当クリニックでは、まず耳鼻咽喉科専門医による丁寧な診察と聴力検査を行い、必要に応じて補聴器の適応を判断いたします。薬物療法や治療によって改善が見込めない場合、補聴器のご提案をいたします。

  • 最新の聴力検査機器を用いた詳細な検査

  • 医師と補聴器技能者が連携した調整サポート

  • 初めての方にも安心な「貸し出し制度」あり

最近は、目立ちにくく装着感にも配慮された「オーダーメイド補聴器」が主流となっており、性能も大きく進化しています。

補聴器選びのポイント

補聴器は「高価=良いもの」とは限りません。大切なのは、その方の耳に合っているかどうかです。

  • 着脱がしやすいか

  • 操作がシンプルか

  • 装用感が快適か

当院では、購入後の調整や3ヶ月ごとの点検も大切にしています。補聴器はメガネとは違い、装着したらすぐに快適に聞こえるわけではありません。環境音に慣れるまでに時間がかかることもあり、段階的な使用練習と、ご家族の理解と支えが重要です。

当院の補聴器外来について

補聴器の検討や調整にあたって、当院では「補聴器外来」を設け、専門的なフォローを行っています。

  • 医師が直接関与し、補聴器専門店とも密に連携

  • 補聴器の選定から調整・アフターケアまでサポート

  • 障害者手帳の申請サポート(要件を満たす場合)も可能です

「話が聞き取りにくくなったけれど、どこに相談していいかわからない…」という方も、まずは気軽に当院へお越しください。ご本人だけでなく、ご家族からのご相談もお受けしております。

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